ゲーム・e-sports・AI・テクノロジー業界で活躍できるプロを育成するための専門学校

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大学vs専門学校 ゲーム、AI、テック業界を目指すならどっち?

ITやテック業界を目指す人にとって、「専門学校に進むべきか、大学に進むべきか」というのは大きな分かれ道になると思います。どちらも同じ業界を目指せる進路ではありますが、そもそも教育機関としての役割が違うので在学中に学ぶことは大きく異なります。

ゲームやAIといったIT業界の専門職を目指すには、どちらを選ぶべきなのでしょうか?それぞれの特徴から紐解いてみましょう。

 

専門学校と大学は、そもそも何が違う?

専門学校

専門学校は、それぞれの分野に特化した専門課程をもつ学科やコースが設けられている教育機関のことです。国や自治体からの認可を得ている学校だけが「専門学校」を名乗ることができ、専門学校中でも4年制のコースを卒業した人には高度専門士といって、「大卒」と同等の学歴が与えられます。

専門学校が最も重視しているのは実践的な教育なので、在学中に学ぶことはすべてがゲーム、IT業界に通じるものです。学ぶ内容に無駄がないというのも、専門学校の大きな特徴です。

 

大学

大学教育の目的は学術研究です。それぞれの学部や学科で教わることになる教授や准教授はそれぞれの道で学術研究をしている学者さんです。学者や研究者になるのにふさわしい教養や専門知識を4年間で身につけることを目的にしているのが、大学です。

専門学校と比べると専門的、実践的な教育というよりはそれぞれの分野の歴史や概念などを体系的に学んで、今後どうなっていくかといった展望を論文化するなどの教育に主眼が置かれています。IT、テック系の学科はたくさんありますが、いずれも情報処理全般を学術的に学び、それを教養として身につけることを目的にしている学部や学科が多いようです。

 

専門学校と大学の違い 入学試験編

専門学校と大学はどちらも義務教育ではないので、入学するための選考があります。つまり、誰でも入学できるわけではありません。しかし、その入学選考の方法は大きく異なります。

専門学校の入試は作文や面接がメインです。これは、応募者がそれぞれの業界や進路に対してどれだけの熱意や夢を持っているか、本気で学ぼうと思っているかといったやる気を知るためです。

大学の入試は、学力テストです。その理由は、高校までで学んだことをどれだけ習得しているか、大学に入学してからの勉学に十分対応できるかを判断するためです。どの大学も同様の入試を行っているため、難易度や競争率によって偏差値の「序列」があります。偏差値の高い大学を目指している人が不合格になった時に備えて滑り止めの大学を受験するというのも、大学受験ならではの風景です。

受験生にとって専門学校は「どこで学びたいか」が重要で、大学は「どこに合格できるか」が重要になります。

 

専門学校と大学の違い 教育内容編

在学中の教育内容においても、専門学校は実践的、大学は学術的という違いがあります。専門学校は限られた時間を最大限に使って専門性の高い知識や技術を学び、さらには在学中に就職後の世界を経験するカリキュラムを設けている学校もあるので、忙しい学生生活だったと感じている人は多いようです。

設備面においても専門学校はそれぞれの分野でプロになるための設備が整っているので、就職後も同じものを使用する場合が多いです。現在のゲーム開発現場で使用されている設備を専門学校に在学している間に触れて、使いこなせるようになっておけば就職後に即戦力としての活躍も期待できます。

もう一方の大学は、単位制です。自分が学びたい授業を選んで所定の単位を取れば進級し、卒業できるシステムです。選択する授業によっては午後からしか授業がない日があるなど、自分の勉強やアルバイトなど時間の使い方を自分で決めるのが大学でのキャンパスライフです。

各分野に特化し、就職後を意識したような教育プログラムではないので専門的な設備はあまり見られませんが、学術研究の場であることもあって図書館など専門的な情報を得るための施設は充実しています。

 

専門学校と大学の違い 就職活動編

専門学校からの就職活動は、入学時から目指してきた業界一択です。その中でどの企業、どの職種を選ぶかは本人次第ですが、ゲームクリエイターを目指す人であればゲーム開発会社やクラウドゲームの運営会社などが主な就職先の選択肢となります。

専門学校が業界と独自のパイプを持っていることもあるので、そのパイプを利用して効率良く目標の業界へ就職できるケースも多くあります。

大学の就職活動は選択肢の幅が広く、学部や学科に関係のない企業を目指す人も多くいます。理系学部であれば研究職や開発職といった道を目指す人が多く、文系学部では一般企業の総合職、一般職を目指す人が多い傾向があります。企業側の選考では専門学校の「何を学んできたか、何を身につけてきたか」よりも出身大学名や本人の「可能性」で採用の可否を判断する傾向があります。

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